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苫小牧支店が生まれ変わります!

お知らせ

2026.05.22

地域のインフラを支える新拠点、新築工事「立柱式」までの歩み

完成予想図(鉄骨造2階建て 延床面積953㎡)

 1948(昭和23)年に「紙のまち」で営業を開始した当社の苫小牧支店が、このほど新しく生まれ変わることになりました。

 現在、新築工事は着々と進行中です。支店職員一同、日々変化する現場を眺めながら、環境負荷の低減と高い防災性能を備えた新社屋で働く姿を思い描いております。

今回は、当支店の成り立ちから、現在進行中の新築工事の様子まで、次世代へ向けた当社の歩みをご紹介します。

苫小牧支店の成り立ち

 時は戦後間もない北海道。丸彦渡辺建設「第二の創業」を担った2代目・渡邉彦太郎氏が、樺太から札幌へ引き揚げてきたのは1947(昭和22)年1月のことでした。
 1年半ほどの胎動を経て、翌48(昭和23)年に彦太郎氏は本社を札幌市豊平に置き、法人組織に改組して経営基盤を確立。ほぼ同時に産声を上げたのが苫小牧支店でした。
 1910(明治43)年に操業した王子製紙の基幹工場が苫小牧市にあり、1918(大正7)年の当社創業時から続く王子製紙との深い信頼関係が、支店誕生の大きな要因でした。

左の大きな建物がnepiaアイスアリーナ

 当社の80年史によると、開設当初は苫小牧市中心部にあった木造建物の一部を間借りしていたとあります。
 その後、王子製紙苫小牧工場南側に2階建て事務所や倉庫、資材置き場を構え、半世紀近く営業。現在の支店は、1995(平成7)年に合併した雨龍建設の社屋を引き継いだもので、近隣には氷都苫小牧を象徴する屋内スケートリンク「nepiaアイスアリーナ」があります。ここを拠点に活動するのが、当社がスポンサーとして後押しする「レッドイーグルス北海道」です。
 また、リンク隣の若草中央公園では毎年「港まつり」や「スケートまつり」といった苫小牧のビッグイベントが催されており、当社も地域貢献の一環として協賛してきました。

押し寄せる経年劣化・・・

 1948年の営業開始以来、拠点を移動しながらも歴代の支店職員たちは社是の「和」を尊び、誠実さと技術力で苫小牧市や近郊を拠点に活動するお客様、地域社会からの信頼を築いてきました。
 苫小牧支店として最初に手掛けた「王子製紙社宅排水工事」などをはじめとする王子製紙関連工事はもちろん、今年2月に竣工した胆振東部消防組合の庁舎新築工事(厚真町)、胆振地域にGX(グリーントランスフォーメーション)時代到来の呼び水ともなったシャープ苫東の森太陽光発電所新設(苫小牧市)など、建築・土木の両分野で実績を重ねてまいりました。王子製紙苫小牧工場の24時間操業を支える構内職員、従業員たちの奮闘も支店繁栄の大きな要因です。

 ただ、新入社員の加入や定年退職など職員の世代交代はあるものの、建物ばかりは若返るわけにはいかず、経年劣化による支店内の不具合が年を追うごとに顕著になっていきました

地域の社会インフラを支える会社として相応しい姿へ!

 大小さまざまな修繕をしながら大切に使ってきた現社屋も、ついに決断の時がやってきました。

 建て替え構想は10年ほど前からあり、現状分析などを経て2025(令和7)年9月にキックオフ。自社の設計・施工で社屋を新築するのは、創業80年の節目に合わせ建設された1998(平成10)年竣工の本社ビル以来となります。

本社ビル(1998年竣工)

 キックオフ後は地鎮祭、周辺への挨拶回り、仮囲い設置、杭打設などを実施。今年に入り、土留め、床付け、基礎配筋と徐々に作業が本格化しています。
 新社屋は今年9月完成、引っ越し作業を経て現社屋の解体、駐車場整備など外構工事を行い年内にすべての工事が終了する予定です。

地鎮祭の様子

鎌入れ

鍬入れ

鋤入れ

「建築仕様や設備面といった観点から見ても、事務所としては限界だった。職員たちがより働きやすい場所になってほしい」と願うのは石澤支店長。新社屋は以下の3つのコンセプトを柱に進められています。

①社員の安全・安心な職場環境の整備
耐震性能は想定地震力を割り増して設定。セキュリティ面も万全にするほか、停電時の電源確保、備蓄倉庫設置などBCP(事業継続計画)を考慮した設計です。

②環境負荷低減の推進
ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)認証を見据えて屋上に太陽光発電パネルを設置。蓄電池も備えるなど、省エネと創エネで建物の年間1次エネルギー消費量を基準値から75%以上削減する「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」を目指しています。

③新しい働き方への対応
フリーアドレスを採用。柔軟な働き方に対応するオープンスペースを設けるなどし、職員の生産性向上を後押し。玄関スロープ、エレベーターの設置等、バリアフリー面も配慮しています。

 以上の3本柱は、当社の経営理念、環境との調和や社員満足の実現などを掲げた企業行動憲章、清水建設がグループ全体で2030年に目指す姿を示した「SHIMZ VISION 2030」などに沿った形で設定しています。
 1948年の営業開始から78年目を迎えている苫小牧支店。2年後の80周年、そして100周年を迎えるに欠かすことのできない新社屋が、安全施工の下、日増しに完成へと近づいています。
 石澤支店長は「地域の関連企業や同業他社を含め、多方面から注目されている。新社屋は丸彦としての魅力向上にも役立つ」と期待を込めています。

立柱式

 5月18日、鋭意建設中の現場において建築儀礼の一つ「立柱式(りっちゅうしき/たてばしらしき)」が執り行われました。
 無事故・無災害の決意を新たに、プロジェクトは次のステップへ進みます。

 立柱式は、工事行程の「建て方」時、1本目の柱を設置する際に工事の安全成就、建物の永遠堅固を祈念する儀礼です。
 当日は石澤支店長をはじめとする支店職員と、鉄骨工事関係者20人ほどが参加。長さ約9m、重さ2.5tの鉄骨がクレーンで釣り上げられ慎重に設置されると、石澤支店長が酒、坂本芳之現場代理人が米、鉄骨の組み上げを行う鉄骨鳶の職長が塩を柱周りにそれぞれ撒き、参加者全員で柱に向かって二礼二拍手一礼しました。

 現場代理人時代に何度も立柱式を行った経験を持つ石澤支店長は「現場管理者として(立柱式)は一つの大きな節目。やっとここまで来たんだなという気持ちになる」と懐古。「ここから一気に建物の形が見えてくると同時に高所の作業も増える。災害のないように作業してほしい」と願いを語りました。
初の立柱式だった坂本現場代理人も「大きな災害が起きやすい現場になってくる。しっかりやっていきたい」と気を引き締めます。

 将来を担う若手社員も、神妙な面持ちで式に参加しました。
 入社4年目の社員は「新鮮だった。まずは安全第一、災害無しで工事が終わるようにしたい」と意気込みます。
 2025年入社、2年目の社員は自身初の担当現場が苫小牧支店新築工事。昨年秋には地鎮祭や現場近隣への挨拶回りも経験するなど、充実した日々を過ごしています。「とても新鮮でした。気が引き締まりました」と話しました。

伝統を身にまとって

 式典の際、代表者がまとっていたのは、丸彦渡辺建設生みの親、初代・渡邉彦太郎氏が出入り職方に送っていた「印半纏(しるしばんてん)」です。
1918(大正7)年に創業した当社の前身「渡邊鈴木組」創設者の彦太郎氏が、当時から職人たちへ贈っていたこの半纏。背中の「彦」の文字は「信頼を得ることは何にも勝る」という彦太郎氏の思想を具現化しており、現在も当社の社章として姿を残しています。
 裾回りの白線模様は、彦太郎氏が独立前に所属していた恩ある企業「富士製紙(のちに王子製紙と合併)」へのリスペクトを「富士→不二」の2文字に置き換え、デザイン的に配置したものです。当時、この印半纏を質屋に持ち込むといくらでもお金が借りられたという逸話が残っているほど、信用に足る代物だったそうです。

 2018(平成30)年の創業100年を機に復刻されたこの印半纏。現場に設置されているWEBカメラを通じて式を見ていた、印半纏復刻の担当者だった福井部長は「みんなちゃんと羽織りながら式をやってくれて嬉しいね。鵜飼社長も『いいね』と喜んでいた。わが社の伝統や歴史を知ってもらうきっかけにしたい」と語ります。

支店新築工事は折り返し地点

 現在、工事進捗は45パーセントほど。ここから9月の完成に向け、一気に工種が多様化していきます。
 5月19日には、2026年入社の新入社員が研修の一環で工事現場を見学しました。

 創業80年の節目に合わせ竣工した本社ビル以来となる、自社設計・施工の社屋新築。近隣の皆様にはご不便をおかけいたしますが、安全には万全を期して工事を進めてまいります。

 

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