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江別恵庭線 防B216地方道(基礎工)工事
土木事業
2019.03.22
第3回 工事進捗報告
皆様、こんにちは。3回目の工事進捗報告でございます。担当は、この度もワ
タクシK-TAでお送り致します。
さて今回は、いよいよ当工事の最大にして唯一の山場となる工種・・・「場所
打ち杭」の本施工の様子をご紹介致します。
一般的に構造物を支える基礎杭と云えば、「既製杭」を思い浮かべる方が多い
と思いますが、今回は「場所打ち杭」となります。「既製杭」は、工場で予め作
っておいて、打ちたい場所に運んで打込みますが、「場所打ち杭」は、その名の
通り、打ちたい場所に直接作ってしまう杭となっております。
それでは、作業の様子をご紹介致します。まず、杭を造成したい場所に穴を掘
ります。穴を掘る機械『全周回転式掘削機』を移動させて、機械の中心が杭の中
心と一致するようセットします。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/01-1024x768.jpg)
全周回転式掘削機設置状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/02-1024x768.jpg)
杭芯確認状況
掘削機を杭芯位置にセットできたら、穴が崩れてこないようにするための壁と
なる、ケーシングを建て込みます。このケーシングは、掘削中のガイド役にもな
るため、出来上がる杭が斜めにならないよう、きちんと鉛直(地球面に対して垂
直)に設置しなければなりません。
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ケーシング建込み状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/4-1-1024x768.jpg)
鉛直確認(トランシット)
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/4-2-1024x768.jpg)
鉛直確認(デジタル水平器)
これで、準備完了です。あとは只管(ひたすら)ハンマーグラブで穴を掘ります。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/05-1024x768.jpg)
掘削状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/06-1024x768.jpg)
掘削状況
穴掘りと並行して、ケーシングを廻しながら圧入していきます。1本目が埋ま
ったら2本目、3本目と継ぎ足して所定の深さまで延ばしていきます。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/08-1024x768.jpg)
ケーシング回転圧入状況
ハンマーグラブは、先端部分であるシェルを開いた状態でケーシング内に落下
させ、掘削面に突き刺さった状態でシェルを閉じ、その時に掴むことができた分
の土砂を引き上げることで掘削を進める方法です。そのため、1回で掘れる量は
とても少ないです。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/09-1-1024x768.jpg)
ちょびっとしか掘れない・・・
そして、どんどん掘り進めていくと地下水位を突破するので、上に上がってく
る物は水分が多くなってきます。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/11-1024x768.jpg)
ほとんど水・・・
こうして60mまで掘り上げたら、その穴に事前に組んでおいた鉄筋カゴを挿
入します。鉄筋カゴも分割して作っておき、挿入しながら連結させていきます。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/12-1024x768.jpg)
鉄筋カゴ1本目挿入状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/14-1024x768.jpg)
鉄筋カゴ連結状況
そして、順番に鉄筋カゴを挿入していき、最後の7本目の鉄筋カゴを挿入した
ら完了です。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/15-1024x768.jpg)
鉄筋カゴ7本目 建込み状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/16-1024x768.jpg)
鉄筋カゴ7本目 挿入状況
最後に、生コンクリートを打設します。しかし、地上から生コンクリートをこ
のまま流し込むと、掘削した穴の中で最大60mも落下した箇所で打込むことと
なってしまいます。これでは、生コンクリートは砂利とセメント分が分離してし
まい、最早コンクリートとは呼べなくなります。そこで登場するのが、「トレミ
ー管」です。トレミー管を掘削最深部まで達するよう設置し、その中を滑らせる
ように生コンクリートを打ち込むことで、材料分離の防止を図ります。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/17-1024x768.jpg)
トレミー管設置状況
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/18-1024x768.jpg)
トレミー管設置完了
これで、やっと生コンクリートを打設していけます。工場で作られた生コンク
リートをミキサー車で運んできて、直接トレミー管に流し込みます。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/19-1024x768.jpg)
生コン打設状況
打設の進捗に合わせて、トレミー管とケーシングを1本づつ引き上げて、切り
離していきます。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/20-1024x768.jpg)
ケーシング切離し引上げ状況
打設が完了しました・・・完了したはずなんですけど、きちんと所定の高さま
で打設されているかは、 目視では確認できないので、 錘(おもり)を付けた巻尺で
打設完了高さを確認します。
![](http://www.maruhiko.co.jp/cms/wp-content/uploads/2019/03/21-1024x768.jpg)
打設完了確認
これでやっと1本分完了しました。これをあと13回繰り返して、全14本の
場所打ち杭を造成して、完成となります。
これにて、第3回工事進捗報告を終わります。ご高覧いただきありがとうございました。
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