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上篠路地区雪堆積場管理業務【2021-2022】
土木事業
2022.04.01
雪堆積場 近況報告【3月】
どうもKindです。
これから皆さんに聞いいただくのは上篠路雪堆積場閉鎖まで
の121日間雪と戦い続けた私たちの物語です。
皆さんの脳内には中島みゆきさんの「地上の星」が流れ、
田口トモロヲさんのナレーションが聞こえてくると思います...
12月...『静かな幕開け』
サングラスが必要なくらいの日差しと青空…
事務所では「久しぶり!」「今年もよろしく!」各々が再会
を喜んだ。
この月は例年通り雪の量は20万㎥。
年末のドカ雪とは名ばかりで雪堆積場に来るダンプの数は
平年並みだった。
1月...『新年早々…』
新年の和やかな雰囲気はダンプの排気音によってかき消された…
3日から入り始めたダンプの数は日に日に増えていき
1月6日…この日、事務所のパソコンは24時間で41000㎥と
いう記録的な数量を表示していた。
このとき職員はやっと気づいた…年末のドカ雪でダンプは
「来なかった」のではなく道が悪すぎて「来れなかった」の
だと。
その後も年末のドカ雪のツケを払うように、事務所のパソコ
ンは連日、作業員さんが「今日は疲れたぁ」と悲鳴を上げる
24時間で30000㎥を叩き出し続けた。
気づいた時には昨年度の搬入量の72%に当たる100万㎥が
すでに搬入されていた。
2月...『正念場(しょうねんば)』
ダンプの「数」・雪の「量」は共に留まることを知らずニュース
では「排雪の遅れ」「排雪予算の追加」、雪のニュースでもちき
りだった。
搬入量が少なくならない理由は明確だった…
記録的な大雪による札幌各地の雪堆積場のキャパオーバー、
札幌市のホームページは完全閉鎖の赤文字でうまっていく。
次々閉鎖していく雪堆積場だが雪の量は減るどころか増える始末。
この月、上篠路雪堆積場は早くも過去最高記録(173万㎥)を更新した…
そう...まさに正念場
3月...『ピリオド』
3月になると問題になるのが気温の上昇
湿った重い雪を積んだダンプはステージに穴をあけて行く...
気温の上昇に伴い雪堆積場は午前中までの受入れを余儀なくされ、
さらに状況は深刻となり、3月後半はとうとう夜間のみの開設と
なった。
12月1日~3月31日までの121日間で実に221万㎥
これは当初の予定の2倍に当たる数量であった。
そして、令和4年3月31日午前6時00分…上篠路雪堆積場…完全閉鎖
執念で開設を続けた121日間、その最後は初日と同じ晴天であった…
ーーーーーーーーーーーーーーー 終 ーーーーーーーーーーーーーーー
雪を運んで来た皆様にはご迷惑を多々おかけしたと思います。
「大丈夫だよ!、大変でしょ?」「気を付けてね!」
「あそこでダンプ埋まってたよ!」「斜路滑ってるよ!」
など声をかけていただいたり、指摘していただいたダンプの
運転手の皆さんには感謝しかないです。
皆さんのご協力のおかげで無事121日間を終えることができ
ました。
本当にありがとうございました。
そしてこれからも、雪堆積場では雪を溶かす作業をしていま
すので皆さんのご理解とご協力よろしくお願いいたします。
ということで、今回はここまでで!!
以上、現場からKindでした!!
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