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八戸エコエネルギー発電所 建設工事に伴う土建工事

建築事業

2019.05.07

八戸エコエネルギー発電所建設工事~国内最大級のバイオマス発電所~ 現場報告

国内最大級のバイオマス発電所

2016年3月バイオマス発電事業を担う「エム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社」が発足。王子グループと三菱製紙の共同出資により、単一としては国内最大級となるバイオマス発電所を青森県八戸市にある三菱製紙八戸工場内に「八戸エコエネルギー発電所」として建設開始、2019年7月事業開始を目指します。

本発電所の出力は約75,000kwにもおよび、一般家庭で約150,000件分の電力に相当します。バイオマス発電所なのでカーボンニュートラル(炭酸ガス排出量と自然の吸収量が同じ)の考えから通常の火力発電所よりも環境負荷が少なく、エコな発電所です。

バイオマス発電とは?

この発電所は燃料に木質チップとパームヤシ殻と石炭の混合燃料を使用して最新式循環型流動層ボイラーで燃焼、これで水を沸騰させ蒸気を取り出し圧縮。その圧縮された蒸気を利用し大きなタービンを回すことで電気を生み出します。再生可能な自然由来の燃料を利用しているので、カーボンニュートラルと一部考えられるので石炭のみの発電よりも環境負荷が少なく資源循環ができるエコな発電方法となっています。

2017年5月

工事のため現地へと乗り込み、2019年2月完成を目指し、土木工事、建築工事を始めていきます。

何もない・・・・

2017年6月

工事が始まって1ヶ月が経ち、燃料ヤードの造成準備ボイラー基礎、タービン建屋は杭工事となります。その打設する杭の本数はなんと699本!ここから1ヶ月以上かけて杭工事を行っていくことに・・・

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杭打ち機(黒色の機械)がずらりと・・・

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燃料ヤードの広さは東京ドーム約2個分の広さがあります。まずは土地の改良が必要となりますので、通常はパワーショベルで行いますがとても間に合いません。そこで、土木工事で使用する”スタビライザー”という特殊な攪拌機を使用し施工します。動画のように撹拌しながらどんどん進みます!

改良後は造成に入りますが人員が限られている中、どのように工事を行うかというと・・・詳しい方は先ほどのブルドーザーの写真を見てお気づきかと思いますが、本来は必要の無い長いアンテナが伸びています・・・そうです!近年本格的に様々な工事現場で利用されているICT(情報通信技術)重機です!これにより少人数短時間で正確な施工を行うことが出来るのです!(もちろん事前に測量やデータ作成等をじっくりと行っていますが・・・)おかげ様でアッという間に施工完了!

2017年8~11月

8月から基礎コンクリートの打設がスタート。本工事の基礎に使用するコンクリートの総量はなんと9,000m³・・・数字ではピンとこないと思いますが、大型11tの生コン車には約4.5m³積むことが出来ます。と、いうことは9,000÷4.5でなんと2,000台!まだピンとこない?でしたら25mプールで換算すると・・・プールは約600m³ですから15杯分に相当します・・・それをこれから3ヶ月かけて行います・・・

11月末頃に無事打設完了しました!

ここで一休み・・・

今回の工事は冒頭でも紹介しましたが、青森県八戸市で行っていました。青森といえばいろいろ有名なものがあります。リンゴや弘前城の桜、八甲田山など・・・その中でももっとも盛り上がるのが”ねぶた祭り”です。現場出張中の職員全員で見に行きました!とても迫力があり全員とても楽しかったとのことでした!こういう出張先で地域文化に触れることができるのも、また、一つの楽しみ方なのです。

こんなカワイイのもありました♥     

2017年11月~12月

いよいよタービン建屋1階のコンクリート打設が完了し、鉄骨の建方が始まります。ボイラー建屋の立柱式には特注のスペシャル金銀レンチとナットを用意!ここからは本格的に超大型のクローラークレーンが活躍します。

2018年1月~6月

年が明けまして1月、タービン建屋も完成に近づき、今度は建屋内での作業用の天井クレーンを設置します。このクレーンは工事用ではなく発電所が完成し稼働後に資材や機材の変更、移動等が発生した際に利用するものです。

そして時間は進み、4月発電所の心臓部であるタービン本体の取付です!細心の注意を払いながらゆっくりと作業を進めます。このタービンが絞り出すパワーは冒頭でも紹介しましたが約75,000kwで一般家庭150,000件分に相当します

工事初期の全景写真とここまでの工事状況の比較を・・・

2017.6月頃

2018.5月頃

2018.7月~

7月以降はほぼ大型の工事は完了し、ここからは付随する施設や設備の工事と仕上げを行っていきます。

残る付随設備をどんどん仕上げていきます

11月末、ここで大型クレーンを解体、一足先に退場です。お世話になりました!

2019.02月

配管類も張り巡らされ、完成に近づきました。ここまでこればあともう少しです!

2019.04月

約2年間の工事もほぼ終了し、これからは調整工事が中心となり、7月の稼働に向けて更に工事を続けていきます!

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